胃癌治療ガイドライン 医師用2021年7月改訂 第6版

Ⅱ章 治療法

F胃癌手術後のクリニカルパスCQ16

 胃癌においてもERAS(enhanced recovery after surgery)プロトコールが広く普及しており,その有用性に関しても評価されているCQ1675)。ERASの導入により,早期退院が可能となることが示されている。ただし,経口摂取時期を早めることにより合併症が増加するとの報告もあり76),各施設において至適な時期に関して検討が必要である。特に離床に問題がない場合,第1病日からの飲水,第2病日からのsoft dietの開始,第7病日から第10病日の退院が可能と思われる。


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